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SNUGGLEfactory ★

中秋の名月

月が今日もキレイですね。

あっという間に9月になった。
東京生活もあと2ヶ月かと思うとなんだか寂しい。
メランコリックな夜です。



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最近ニュースを見ながら、「何を信じたら良いのか分からない」と思うことが多々ある。
原発の話もそうだ。あの事故以来、福島、いや今いる東京近郊は本当に人が住んでも大丈夫なのだろうか?と。

先日仕事を辞めて、次の仕事までの間ということでUNHCRのお手伝いを始めた。
言わずもがな、国連の難民を支援する機関だ。
難民とは、戦争、差別、迫害、弾圧、飢餓、伝染病、自然災害などの理由によって自国を強制的に追われた人々で、世界に4000万人近くいると言われている。
そんな時に偶然、友人の紹介で、日本にいるビルマ難民の方にお会いした。
笑顔の素敵なご夫婦で、一見幸せそうに見えるが、自国に帰ることが叶わず、今も帰国を願う毎日を過ごしている。

「帰りたいのに帰れない。」

僕は島根で生まれて島根で育った。だから島根が好きだし、島根で暮らしたいと思う。
福島の人たちだってきっと同じ気持ちがあるはずだし、むしろそれまで以上に強い思いになっていると思う。
矢先、前経済産業大臣の辞任騒動。
大臣として適切な言葉だったとは思わない。だけど、見たものをそのままに伝えること、そして、そうなってしまった事実とどう向き合うことが一番大事なことと思う。
福島の人たちの中には、「住めない場所を住めると言わないでほしい。」「大丈夫でないものを大丈夫と言わないでほしい」という声が事実ある。マスコミで報道されるのは、「帰りたい」「これは大丈夫です」というものばかり。この偏りは一体何なのか?

平和をみんな願っている。でも、例えば、戦争が終わっていないのに、「もう帰国しても大丈夫です。安心して暮らしてください。」と自国を追われた人たちに言えるだろうか?帰ったとたんに戦争に巻き込まれて・・・なんてことは絶対にあってはならない。憶測からの断言は最も恐ろしい。

東北の人々がとてもつらい毎日を過ごされていることは自分なりに理解している。
ただし、苦しさを共有することはできても、当事者にはなれない。
だからこそ、東北の人々が自ら何を望んでいるのかを声を大にして発してほしい。
そうすることが、真実を知る唯一の方法だと思うから。
by snugglefactory | 2011-09-13 02:21 | aniki